子どもを漢字好きにしたい時に < 大事なのはフェアの精神 >

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漢字っていいですよね。

小学生の時に漢字を覚える、と言えば、「漢字ノート」にひたすら書かされたと思います。

あれは面倒くさくていやでしたね。
華奢で虚弱な子どもでしたので、宿題分の字を書くたびに手が疲れていくのを感じていました。
字を書くこと自体に苦手意識を感じていたのです。

私の母は大人になってからも『書ける漢字が少ない』と嘆くタイプの人でした。
自分の子どもにはそんな思いをさせたくない。そう考えたのでしょうね。

私と漢字の関係

私は小さい頃、母親から漢字ドリルを渡されました。

母がおみやげを買ってくることはめったになかったので、それはそれで嬉しかった記憶があります。

でもなんで「漢字ドリル」なの!?

母親「お母さんは漢字が苦手で今 困っている!!
子どもは覚えがいいので、ちま は今のうちからがんばりなさい」

子どもの頃のちま母「!?なにそれー!?」

仕事で忙しい母だったので、買い渡されて放置だったのはある意味幸運でした。

(細かく「できた?」「覚えた?」とチェックされるよりはよっぽど良かったです。今思えば)

当時、ワープロが出始めたばかりで、事務仕事と言えばまだまだ手書きの書類が多かったのでしょう。

事務仕事をしていた母親は、漢字を書く機会が多かったに違いありません。

やはり、母親自身にも苦手意識があり、にもかかわらずもう覚える気もないから、『脳みそが若く、覚えがよい子どものうちに・・・』という気持ちだったのでしょう。
子どもに代わりに夢を叶えてもらう、典型的な思考ですね。

大人になり子どもを持った今では、気持ちがわかるようになりました。

しかし当時ははっきり言語化はできなかったけど、かなり理不尽に感じていました。
いや、今考えてもかなり理不尽ですよね。

親が「できない、苦手」と公言しているものを 「お前はできるようになれ」「得意になれ」って・・・。


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漢字もフェアに行こう!

長女・いちこが産まれ、育ってくると主人と教育方法の話をよくするようになりました。
主人が単身赴任や長期出張が続き、私が主に子育てをする必要が出てきたためです。

そこで教わった子育ての前提が、 「フェアに行く」という考え方でした。

簡単に言うと「ウソをつかない」「子どもだましをしない」「後ろめたく感じるようなことをしない」と言えば、なんとなくイメージがつくと思います。

※ ブライダルフェアなどのフェア(Fair)ではないです。紛らわしいですが、フェアプレーのフェア(Fair)です。
・・・英単語を併記すればわかりやすいと思ったら、英単語も同じスペルでした。

その考え方では、
「子どもに好きになってほしいものは親が肯定的に接する」
のが前提です。

私の母が私にしたのと真逆ですね。
本当に私に漢字を覚えて欲しかったのなら、母は 漢字を覚えなおす姿を私に見せればよかったんですね。

食べ物に例えるとわかりやすいです。

親が「この食べ物は まずいから私は食べたくないけど、あなたのためだから食べて
と、子どもに食べさせようとしているシーンを思い描いてください。

「おかあさんが食べて!」
「いやよ!まずいんだもの!」

フードコートのような環境で、隣の席の親子がそんな会話していたら、
「うわぁ・・・だめな親だなあ・・・」と思うに違いありません!
場合によっては友人に「隣の席にこんな親子がいるよ!子ども超かわいそう!」とメールを打つでしょう。

本当に食べてほしいものだった場合、そんな勧め方はしないと思います。

まず親が「子どもが食べるに値する食品を選んでくる」のは前提です。
腐ってて食べられないもの、金属などそもそも食べ物ではないものなどは論外です。

この場合、体に良くて、食べれる程度においしい、みたいな。

そして、親が「おいし〜い!!」と食べてみせます。
場合によっては進んでパクパク食べます。場合によっては子どもの分まで食べちゃうとか。

離乳食の鉄則だったりします。

上のことを踏まえて、私が心がけていることがあります。

「お母さんは漢字が好き」という姿勢を崩さないこと。

大人になってからは漢字が好きになったので、嘘ではないです。
(ちなみに得意ではないです)

嘘をつくという行為もフェアではないので注意が必要です。
案外見抜かれ、信用をなくすらしいのです・・・。

漢字を好きになった理由は全く母親とは関係なく、今はなき「パズラー」というパズル雑誌で 漢字を使ったパズルに出会ったからです。
『漢字ナンクロ』だったかな。

思い出の「パズラー」は多種多様なパズルが詰め込まれていたのに対し、今の「パズラー」は専門性が高くなっています。

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漢字の成り立ちはいろいろあって、絵からできている象形文字から進化したものや、へんとつくりから意味や音を表しているものなどあり、そのへんの仕組みがわかるとすごく面白いです。
(山が山の絵から、鳥が鳥の絵から、烏は羽と目が黒くて目が見えないからなど)

くもん国語でも漢字をやりますが、サポート(心のささえ)は必要

娘たちが毎朝やっている公文式。
くもん国語でも漢字は出てきます。

難易度順ではなく、文章や問題によく出る順に覚えていったり、カレンダーの曜日など、日常よく目にするものから覚えていくあたり、研究しているなあという感じです。

ここでもプリントを子どもに預けて放置していたら、涙ぐんじゃったことがありました。
「漢字キライ・・・」と娘に言われたこともあります。

それからは新しいプリントに新しい漢字がある場合は、近くにいて、

・似ている漢字
・崩すと違う字(簡単な漢字やカタカナ)になる漢字
・実は絵になっている漢字
・お母さんが間違えた思い出
・お母さんはこう覚えた

などを語りながら、書き取りをさせています。

「暑いって時はね。お日さまが人(者)の上にいるってことだよ」(自説)

「薬はね。苦しい時に楽になる草(くさかんむり)だよ」(自説)

「歯はお米をかんでいるんだよ」

「横は、おうとも読むんだよ。黄色っていう字が使われているのは、おうって読んでね、っていうしるしなんだよ。横断の反対は縦断だよ。(オーストラリアの絵を描く)北を上にした地図で、オーストラリアを横に渡ると横断、縦に渡ると縦断だよ」

すると、画数が多くて難しい難解な漢字が、実は簡単な漢字の組み合わせであることに気付くのです。
これに気付くと漢字がぐっと覚えやすくなります。

漢字の読みが漢字に隠れていることがわかるとより覚えやすくなります。
(蚊は文が入っているから「ブン」と読みます。なので飛蚊症は「ヒブンショウ」と読みます。など)

ここまでは私なりの工夫ですが、主人はそもそも漢字についてあまり肯定的ではありません。


(そこまで言っちゃう!?)

「読めればいい」と。

くもん国語プリントも 「漢字のところを飛ばしてもらいたいくらい」と言ってました。

さすがにそれは・・・と思いましたが、だめ元で正直にくもんの先生に相談したところ、

くもんの先生「漢字は大変なところ。あまり漢字ばかり続くことになると本人の負担感が増えてしまう。
ある程度できたら先に進んでしまいますね。」

と、おっしゃっていただきました。

さすがにまるっと飛ばすのは無理そうでしたが、ある程度で進ませてくれるのはありがたいです!

(くもんの先生の方針によると思います。担当の先生に相談してみてください。)

まとめ

漢字の書きは日常困らない程度でいい。

そう思います。

でも漢字が読めないと、パソコンの変換機能を使っても間違った漢字を採用してしまいますし、漢字を調べたい時にググれないとどうしようもないので、そこそこの 国語力・語彙力も必要ですね。

(「朝速く起きる」「始めての海外」など、同じ読みで違う漢字をあてる言葉は多いですね)

ある程度の漢字の読みができて、ググれる程度の国語力・語彙力があれば、書きは必須ではないというところかと。

書きについては苦手意識を持たない、もしくは苦手意識をコントロールできる程度に知ってれば、それでいいんじゃないかなと思います。

漢検などの一歩上の称号や努力は「娯楽」「楽しみ」ですね。
趣味で楽しんでやる分には素晴らしいと思います!
(中高でクラス全員一律で受験勉強させられたことありますけど、希望者だけにしてほしかった)

難しい漢字を悩まずにサラサラサラーっと書ける人は、 今も昔も変わらずかっこいい!です。あこがれます♪

漢字を使ったパズルも楽しいですよー!

子どもには漢字に苦手意識を持って欲しくない!

できれば漢字好きに育ってほしい!

そんな時は親が漢字を好きなことをさりげなく伝えましょう。


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