公文式(くもん)に足りないところをうまくカバーする教材【z会・どんぐり倶楽部】

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新年度になり、子どもたちは新学年になりました。

新一年生が入学し、長女・いちこの乗るスクールバスにも新しい小さいメンバーが増えました。

そんなある日、くもん教室から子どもたちがくもんの先生が書いた教室紙を持って帰ってきました。
そこに載っていたのが全国学力テストを集約した記事。
全国学力テストは小6と中3が受けるものみたいですね。

その記事の中で小6が受けたという「小学校国語」の批評の一文を抜粋します。

「B問題の設問2は家庭科と関連づけた出題。
するめを材料にしたあえ物を紹介した文章と、保健室も先生から聞いた食事に関する豆知識を読み比べ、よくかむことで虫歯予防効果が出ることを50字以上、80字以内でまとめさせた。
目的や意図に応じて文章全体の構成や表現を工夫して推薦文を各地からを確認した。」

とありました。

ちょっと思ったんですけど、この『文章を作る問題』は、くもんプリントを続けていればできるようになるのでしょうか?
くもんの先生には申し訳ないけど、私は『ちょっと難しいのではないか?』と感じました。
公文式一筋では危ういのではないか・・・?

この葛藤は公文式をさせる当初からあったもので、もちろん織り込み済みでしたが・・・。

公文式だけでは危うい??

公文式だけでは危ういのでは?というのは以前から考えていたことだったので、くもんのデメリットをカバーするための教材を用意しました。

一つは導入中、もう一つは導入準備の段階です。

今回はその教材について、説明していきたいと思います。

まずはこちらの問題を解いてみてください。

<問題>
白い チューリップが 9本 さいて います。 赤い チューリップは 白い チューリップより 3本 多く、 黄色い チューリップは 白い チューリップより 5本 多く さいて います。 黄色い チューリップは 何本 さいて いるでしょう。

答え

万能ではない?公文式

公文式のメリット・デメリットについては長いこと議論が交わされています。

うちでも公文式のデメリットは把握しています。
ただ、そのデメリットをカバーしさえすれば、十分よい教材だと判断しています。
なので、うちの子たちには 公文式をメイン学習に据えています。

くもんプリントの持つ、あのスモールステップ(徐々に難しくなるプリント)には横から見てて、唸りました。
「これ考えた人、頭良すぎだろ・・・」

主人は、子どもの学習のコアは 「読書」と「表記法としての数学」であると言っていますし、

私は 、学びを通して得た総合力は パズルに通じると思っています。
(読解力、瞬発的な計算力、一般知識など全部必要。根気やインスピレーションも。)

二人ともの共通意見は「わからない!」「知りたい!」は楽しいことで、「わかった!」瞬間は何よりも気持ちのいいことである。ということです。

うちでは公文式は塾のようなものだとは思っていません。

他の塾をよく知らないのでなんとなくのニュアンスで語りますが、少なくとも公文式は「入塾させとけば安心」「講師が勝手に引っ張っていってくれる」ということはありません。

あくまでも主で学習するのは本人。主に学習する環境は家庭です。

先生は進捗状況を確認し、つまづいたところをほぐす役割をしています。
家庭の外の人に良い評価をもらうことがモチベーションにつながる場合もあるので、実は重要な立場だったりします。

保護者(主に学習を見る人)は進捗状況を確認して、家庭での毎日の学習量を調整する必要があります。
モチベーションを高く保ったり、場合によってはお膳立てする必要もあるかもしれません。

「明日早朝から遊びに行くには明日のくもんプリントはいつやったらいいでしょう?」

のようにスケジュールを考えさせて、自分の時間をマネジメントさせるのもよい学びになると思います。

公文式のデメリット。それは・・・?

公文式のデメリットは私も感じるところがあります。

「白紙から記述する体験に欠けてしまう」
ということです。

抽象的イメージを具体的に記述するプロセスがないため、 反射的に手を動かすだけに落ちるリスクがあると感じました。

算数は素直な問題が多く、『ひとひねり』ある問題や、ひっかけ問題のようなものは見当たりません。
国語は抜き出す問題が多く、内容を読んで理解して文章を書かせる問題もあまりないですね。

自称パズラーな私としては心配になりました。
私は将来子どもとロジカルなパズルを解くのが夢なので、「考える」ということをたくさんやってほしいと思っていました。

そこで始めた「z会」

そこで、主人のすすめで「z会」を始めました。

z会の教材は公文式と違い、『ひとひねり』ある問題が多く、年中さんの問題を大人の私が見ても、「へぇぇ〜」「ほぉぉ〜」と唸ってしまうような問題が多かったです。
難易度もそれほど高くなく、ちょっと考えればわかる問題が多いです。

z会小1のワークを小学1年生が解くのにそれほどの学力は必要ないです。学校の授業についてこられていれば問題なく解けます。
ただ、ちょっと考える必要があります。

この「ちょっと考える」ことすら、公文式にはなかったよなあと思うと感慨深いです・・・。

ここで冒頭の問題をもう一度表示します。

問題
白い チューリップが 9本 さいて います。 赤い チューリップは 白い チューリップより 3本 多く、 黄色い チューリップは 白い チューリップより 5本 多く さいて います。 黄色い チューリップは 何本 さいて いるでしょう。

答え

できましたでしょうか?
式を間違えずに立てられた人は、計算を間違うことはないと思います。

公文式歴4年半。長女・いちこの解答はこちら。



はい、バッチリ引っかかりましたね(笑)

問題文を見て『足し算だな』と判断したら、問題文の数字を全部足してしまう・・・というのがくもん病という職業病ですwww
公文式にはこういう引っかけ問題は出てきませんので、引っかかるんですよねw

やったことがないわけだから、まさか計算に不要な情報が書いてあるなんて思いもしないのです。

いや、本人は真剣なんですが、つい笑ってしまいました。

ほとぼりが冷めたころ、もう一回やらせてみたいと思いますw
(いじわる母ちゃんw)

よかったらご家庭のお子さまにも解いてみてもらってください。
案外、小3、小4などもちょっと大きい子も引っかかるかもしれませんよ。

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導入準備中!「どんぐり倶楽部」

次に「どんぐり倶楽部」です。

これは問題文を読んで絵を描く問題です。
ただし問題文は一度しか読んではいけません。

「ひぇぇぇ〜」ですね。
大人でもきついと感じるルールです。

問題文は一度しか読んではいけないので、一度に全部を読まないで
一文読んだら絵を描き、一文読んだら絵を描きます。

一文くらいなら小さな子でも覚えていられるので、これが可能なのです。

一工程につき絵を描くのでどうしても時間がかかります。
むしろ、 じっくり時間をかけて絵を描きましょうというスタンスです。
実践するときは、じゅうぶん時間を作ってから始めましょう。

それでも一度に一問できない時もあります。
その場合、数日空けて再開してもいいのですが、やはり一度見た問題文は見てはいけないというルールは生きています。
なので、 まだ読んでない文章だけ読んで絵を描きましょう。

使える文字や式は 最低限です。
絵以外に書いていいものというのが細かく決まっていて、やらせる側(親など)があらかじめルールを把握しておかないといけません。
ルールの読み込みが曖昧だと、「どんぐり倶楽部」がテーマとしているスキルが身につかないので、注意が必要です。

導入の方法についても注意が必要です。

下手な出会い方をさせると「考えること」が嫌いになるらしいので注意が必要なんだそうです。
公文式が嫌いになったのなら、他の塾や他の教材など代わりがききますが、「考えること」が嫌いになってしまうと、もう取り返しがつかないんだそうです。

なので、 導入は慎重に、 環境やメンタル部分を整えてから導入する必要があります。
親のルール読み込みも環境に入ると思うので、真剣に読み込んでください。

一見難しそうに見える導入ですが、
一言で言うと、本人が「やりたい!」と言うまでやらせない。
親がこっそりやって楽しむだけにして(餌をまいて)、食いつくのを待ちます。

ルールの読み込みを兼ねて、まずは自分でやってみました!
「子どもにやらせたいことはまず自分でやってみる!」
これが鉄則です。

これはネット上に載っていた練習問題です。
年長さん対象の問題ですね。

<0MX07 [年長さん8]>
うみと そらの かいわのなかで どっちが あおいか はなしました。うみは じぶんは しんごうきの あおを 6こ つけたぶんくらい あおいと いいました。そらは じぶんは うみくんの あおさの はんぶんの あおさだねと いいました。それでは ふたりのあおさを あわせると どれくらいの あおさに なると おもいますか。

学習の手引き・年長さん | 教材のご案内 | どんぐり倶楽部オンライン PC&モバイルより

この文を一文ずつ読みながら絵を書き込んでいきます。
本当は「問題文は一度しか読んではいけません」なのですが、わかりやすく説明するために、もう一度書きますね。

実際はこんな風に取り組んでいきます。

うみと そらの かいわのなかで どっちが あおいか はなしました。

(絵を描く)

うみは じぶんは しんごうきの あおを 6こ つけたぶんくらい あおいと いいました。

(絵を描く)

という感じですね。
文が終わるまで描き込んでいき、最終的に答えを出します。

上に書いた以上に細かいルールが決まっているので、自己流より、本を購入して読んでください。
(暗算はここまで、書いていい式はここまで、のようにルールが細かいです!)

ちなみに私が描いた絵はこちら・・・。

文章を一文ずつ読みながら描くので、思ったよりスペースが足りなくなったり、逆に余ったりしてしまいますが、
それは気にしなくていいポイントだと思います。(先に言い訳しておく)

それはそれとして・・・。

どんぐり倶楽部のイメージが具体的に伝わったでしょうか。
ちなみにネット上に載っていた解答例がこちら。

スマートですね・・・。

どこまで絵にするか、悩んだのですが、「うみとそらが・・・はなしました」は絵にしなくてよかったみたいです(///▽///)キャー
でも多分そのポイントではバツにはならないでしょう。

この「どんぐり倶楽部」。
例えば不正解だった場合も扱いが秀逸です。
公文式だったらバツがついて、どこで間違えたか考えて正解を出した後、消しゴムで消して正解を書きますが、しかし、どんぐり倶楽部にはそのような考え方はありません。

途中でつまってしまったり、間違えたり、できなかった問題は宝物なんだそうです!

普通の感覚だと、わからなかったり間違えたりした問題は抹消したいと思うものだと思うのですが、
普段明るみに出なかった「わからないところ」がはっきりしたということで重要なアイテムなのだそうです。
大事にファイリングしておいて、忘れたころ再挑戦するのだそうです。

正解したら、やったね!間違えても、やったね!
この考え方、いいなぁ〜と思いました!

うちはまだ子どもが「やりたい!」と言わないので、気長に喰いつくのを待つ段階です。
一度子どもの前でやった時は「なにしてるのー?」という話にはなりましたが、「私もやりたい!」とまではなりませんでした。

まだ「その時ではない」ということなんでしょうね。
私の準備期間ということなのでしょう。

母が手ぐすね引いて、待っていますぜ!!

どんぐり倶楽部オンライン PC&モバイル | 絵で解く算数ドリルで、お子さんの考える力を育てよう

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