親が好きなものは子どもに言わなくても興味ないフリしてても伝わる、というある意味恐ろしい?事実があるそうです。
今回、その前提を私が知らなかったために、夫婦の認識の違いが浮き彫りになって、子どもと主人と私の意思にすれ違いがありました。
簡単に言うと父母の勉強量の違いであちゃーって感じです。
バレリーナになりたい次女
うちの次女はバレエが好きです。
将来の夢はバレリーナと幼稚園の先生です。(どちらかじゃなく両方)
バレエの衣装とエレガントな立ち振る舞いが好きなんだと思います。
妖精のようにくるくる舞い踊る姿に憧れていました。
バレエの習い事をさせている家庭もあると思うので、はなはだ言いにくいのですが、
私たち夫婦は子どもにバレエをさせる気はさらさらありませんでした。
・ケガのリスク(捻挫、骨折など)
・重心の理解が足りない先生に師事すると骨が変形
・決まった踊り(伝統的ともいう)をすることから、クリエイティビティ(のびのび踊ること)への抑圧
・低脂肪体からくるホルモンバランスの異常
ようはどれだけ身体と精神に理解のある先生を見つけられるかが問題でした。
適した先生が通える範囲にいる可能性がゼロであることも考えられたわけです。
それでも冷めやらぬ次女のバレエ熱。
ヒラヒラのチュチュスカートを着て、完全な自己流でドスンドスン踊る次女に涙を禁じ得ませんでした。
あまりに(低レベルな)自己流で踊る次女を見かねて、次女の同級生の応援も兼ねて、お友だちが出るバレエ発表会を見せることに。
これは主人も異論を唱えませんでした。
次女がバレエしたいと言い出したのは3歳ぐらいのころ。
しかし、発表会を定期的に見ていると、バレエのことをなかなか忘れませんよね。
小さい子どものことだから、どうせすぐ忘れるだろうと思ったので、あえてこちらからは話題に出しませんでした。
思惑通り、長女・次女がバレエでなく、プールがしたいと言い出したので、プールに通い始めました。
プールは長距離通学で作りにくい体力作りにもなるし、のめり込まなければいいと思ったからです。
のめり込んだところで、
・長時間の水泳で髪が傷む(短時間・限られた頻度ならOK)
・肩がいかつくなる
などのデメリットは考えられますが、その程度で済むとも言えます。
脂肪も保持されるだろうし、内分泌には影響は少なそうです。
生理が止まるほどの影響はないと思います。
(私が知らない事実があったらすいません)
夫婦二人のメンター(プロのバレエダンサー)に子育ての相談をした時、
「プロダンサーになる・させたいなら子どものうちから。
趣味でしたい・させたいなら大きくなってから、大人になってからでもできる。
基礎体力が大切なので、たくさん遊び、たくさん駆け回ること。
勉強(学校のじゃなくて)も大切」
というアドバイスを受けたので、その意見を採用したという経緯がありました。
それからは、子どもが
「バレエしたい」
と言ってきた時には、
「基礎体力が必要なので、よく食べてよく遊ぶこと。お勉強も必要なので、色んな本を読むようにしてください。」
という声かけをしていました。
(子どもにしてみたら、はぐらかしに見えたかも?)
それからまた数ヶ月。最初に言い出してから数年がたっていました。
また次女が「バレエやりたい」って言いだしました。
主人も
「これは本気かもしれない」
と考え始め、
「やる気になったのを否定し続けるのはいかがなものなのか・・・?」
「でも、自分がバレエに疎く、良い先生かどうかの判断は難しい」
(余談:そろばんは主人がやったことあったので、良い先生かどうかの判断はついたし、くもんは先生の質があまり関係ないことを身をもって知っていた、等で判断がついていました。)
「そろそろ潮時か・・・?」
(自問自答終了)
・・・
「そろそろ(バレエを)させたほうがいいだろうか?」
「どうしたん?珍しく弱気じゃんw」
「ここまでやりたいって言い続けるのはね。まだ小さい子だから、一時的なブームで終わると思ったんだけど」
「やらせてみようか?まずは体験を」
「近所なら◯◯でやっているらしい。幼稚園の近くなら△△。隣町の◻︎◻︎は厳しいらしい」
「悩ましいね。厳しいところで鼻っ面を折るのがいいのかなんなのか?」
「和気あいあいと楽しいところなら、だらだらと続けるだろうしね」
「リソースがなあ。」
(時間と送迎の手間などのリソースは限りがあるので、できれば将来の役にたつことに使って欲しい。バレエも一時的ならいい経験になるけど、バレエ一筋というのはいざバレエをやめた時にその費やした時間がなかったことになる。良い思い出くらいは残るだろうが)
「・・・しかし、子どもも忘れないもんだなあ」
「そうだね、意外と覚えているもんだね」
「俺にはバレエやりたくなる気持ちがわからんからなんともなあ・・・。
君はその気持ちわかる?」
「まあね。習えるなら私だって習いたいからね」
「えっなにそれ!?初耳なんだけど!
お母さんがしたいと思ってるんならラポールだね。やりたい気持ちはなくならないよ」
「えっ、私、やりたいなんて(子どもに)言ったことないよ!?」
「表明してなくても同じ臨場感空間を共有してるんだから、その考えは伝わるってもんだよ」
(ざっくり言うと、心からの笑顔は相手に伝わる。愛想笑いは最悪ということ。
仮面夫婦は子どもにはバレてるってこと。)
「エー・・・、これから興味ないことにするよ」
「それは意味ないし、君のやりたい気持ちを否定することもしたくない」
「お鍋に入れておくから、いつか食べたい食材は入れておいて。熟成したら出てくるから」
(考えや思いを共有した上で、いろいろ戦略を練るため)
「あ、じゃああとはミニ四駆がしたい」
「エッ?!その話は後で。」
(予想を大幅に超えていたらしい。でも否定しないw)
先生選びが重要
どんな学びでも『教わる先生が重要』という大前提は変わりありません。
バレエについて言っても、優れたバレエダンサーが優れた先生と必ずしもイコールではないということです。
さらに、実績というのも先生の質を測るのに使えないというところがますます難しくしています。
大きい賞をたくさんとったバレエダンサーが優秀な先生だったら、選ぶのはもっと楽なんですがね。
賞を取るのが目的なら受賞者を数多く輩出しているスクールに入るのが有効だと思うので、まだ選びやすいでしょう。
が、うちの場合、楽しんでもらいだけなので、選ぶのが難しいんです。
逆に『誰も賞を取っていないから、さぞのびのび踊らせてくれるのだろう』という考えも思い込みなので先生選びは大変です。
(ちょっと私はこれ系の考え方に踊らされやすいです。偏差値の低い学校の方がプライベートが充実している、という思い込みなど。注意しないと)
実際、見学して体験して、先生と話してみるしかないんだと思います。
先生のまとった空気に触れて、子どもに感想を聞こうと思います。
バレエ教室の体験に行ってきた
後日談
先日、近所のバレエ教室を見学しました。
私・ちま母の考えでは、トウシューズはケガしそうで危険というイメージです。
子どもの体が未熟なうちにトウシューズを教えると、故障の原因になったりしそうです。
未熟な先生に教わると、捻挫の原因になったり、骨の変形もあるという噂を聞いたこともあり、さもありなんだと思ってました。
そして、故障してしまうと、大人になって始めたくなってもできなくなってしまうのです。
公共施設の貸しスペースでレッスンする都合上、フロアがトウシューズ向きでないらしく、
トウシューズをはかないクラスであることが判明。
先生の人となりも柔らかく、体験を見学している限りでは言うべきことは言って、(ポジションが違う、無理な柔軟など)、
多少フォームが崩れててもOKという楽しい雰囲気でした。
音楽に合わせてスキップで一周回るとか、困惑する時もあったけど、
器械体操でもツーステップで一周する時とかあったし、子どものバレエってこんなものなのかな??
子どもに感想を聞いてみると、
「たのしかった!」
「かよいたい!」
とハイテンション。
特に悪い先生でもなかったし、トウシューズと無縁なのはありがたかったしレアだと思ったので、通うことに決定。
楽天でレオタードも買って、
(お気に入りのデザイン、色を選ばせたら、予算を超過・・・まあ、あるあるですよね)
いざ、初バレエ!
というときに次女・によは発熱。
おやすみとなりました・・・。
ちゃっかり長女・いちこは初バレエを楽しんできました。
翌週、熱から回復した次女・によも初バレエ。
二人そろって行ってきました。
午前中にそろばん2コマやってきたにもかかわらず、元気いっぱい!にバレエ。
いちこ「おかあさん、『クッペ・パッセ・パードーグレ』って知ってる?」
ちま母「え??なに?それ?」
いちこ「こういうのだよ」(ステップ)
なんて、ステップを披露してくれました。
によはによで
ちま母「バレエどうだった?何してる時が一番楽しい?」(スキップかな?バー持ってジャンプしてる時かな?)
によ「5番の足ィ〜」
ちま母「ピンポイントΣ(°д°lll)」
とまあ、楽しんできているようで何よりです。
私もいつか習えるといいなあ〜
(アラフォーで始める勇気、持てるかなぁー?)
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