娘の友人(ロシア人ハーフ)がママ(ロシア人)とロシアに帰省するということで、一緒に連れて行ってもらいました。
そのロシア人ママの実家がベルゴロドという街の近くなので、今回はベルゴロドまで寝台列車で向かうことになりました。
寝台列車の利用を決めた理由
そもそも旅の目的が『娘が同級生のNちゃんとロシアを楽しむこと。』それにはなるべく一緒に行動するのが一番だと考えました。
行きの飛行機(日本〜モスクワ)は、価格面から(´・ω・`)別の飛行機になってしまったので、モスクワで合流以降はなるべく一緒にいさせてやりたかったのです。
実はベルゴロドは大きい街なので空港もあり、モスクワから飛行機も飛んでいるんですけど、ロシア人ママは寝台列車で行くっていうし、モスクワ市街も見たかったので電車移動することに決めました。
飛行機乗り継ぎだと、空港しか見れませんからね。
(日本人的感覚だとそこまで高くないです。ビジネスで忙しい人、急な法要の場合なら使ってもいいくらいの価格帯だと思います)
※ グーグルの検索結果より。
Russian Railwaysが今回乗った寝台列車。
他が飛行機です。
最初のハードル「チケットがとれない!」
ロシア人ママのサポートの元、電車のチケットをとるために公式サイトから購入をチャレンジしました。
この公式サイト。
ロシア人もびっくりの不親切設計で、「あとでアクセスし直してください」系のエラーや、購入画面でカードが通らない(理由不明)などのトラブルが続出です。
ロシア人ママのお家に3日かけて通って「行きのチケット」を取りました。
(実は往復の4人部屋(個室)を予約したのですが、復路だけなぜか『オープンシート』を予約したことになってました。二人して何度も確認して購入したのに!ありえないミラクル!)
(なので、ロシア人バブーシュカ(おばあちゃん)に手伝ってもらい、返金手続きをしたところ、ちゃんと返金されました!おばあちゃん、ありがとう!)
この寝台列車は、
・下の寝台より上の方が安い
・大人より子どもが安い
などで合計額が変わってきます。
なので、公式サイトで購入時には下の席を子ども、大人の席を上というように調整して少しお得にしたのですが、そういった融通が旅行サイトではできませんでした。
なので、時間がありチケット取得に長時間トライできる人、ロシア語に堪能な人は公式サイトから購入した方が少しお得です。
というわけで、残り時間も少なくなってきたので、私は結局、大手旅行サイトから「帰りのチケット」を購入しました。
tutuがロシア語で汽笛のオノマトペです。ポッポーですね。
英語はchoo chooなので似てますね。
ベルゴロドとはこんな街
ロシア・ベルゴロドは白い町という意味です。
(ベル=白い、ゴロド=街)
過去にドイツ軍との戦いの歴史を持つ町です。
街の中心地に戦車と戦いの博物館があります。
※ 「tutu.travel」より
モスクワ・クルスキー駅を夜10時半に出て、ベルゴロドに着くのは翌朝の8時。
約9時間半の旅路です。
乗車する「クルスキー駅」の周辺
モスクワ・クルスキー駅
クルスキー駅構内にもショップが充実。
うっかりここでおみやげを揃えたくなってしまいそう。
近くには大きいショッピングモールもあり、ショッピングに、時間つぶしに、旅行用品の買い足しに、とっても便利です!
これで駅から直通ならなー・・・^^;
なぜか駅から直結ではなく、一度地上に降りてから階段を登って連絡通路を渡る必要があります。
「直通の方がお客さんがたくさん来ると思うけど、不思議ですね」とロシア人ママに率直に聞いてみたら、
「直結はショッピングモール側が不安(お察し)なのでは?」と返ってきました。
なんとなく納得しました。
本当のことはわかりませんが。
左がクルスク駅、右が「АТРИУМ(アトリウム:ショッピングモール)」です。
階段を登って渡り廊下。渡った先はショッピングモールに直結です。
クルスキー駅から乗車!
寝台列車は一つしかない上にこの駅が始発なので、ホームは分かりやすいです。
ロシア人ママの判断で、一番グレードの高い寝台列車です!
(安い寝台列車には民度の低い人が乗ってきて酔っ払ったりするので、『子連れは不安』とのこと。私たちが同行しなくても、このグレードの車両を選んだとのことです。)
夜行列車なので、夜乗ります!
夜の闇の中、やってくる電車。
薄明かりに見えますが、なんと夜の10時半です。
時刻表?です。
夜中の3時に降りる人とかいるんですね。
大変そうです。
私たちは終着駅まで乗ってればいいのでありがたいです。
寝台列車の個室に付く食事
じゃーん!
お弁当です。
私たちが予約した個室(四人部屋)は、一食(朝か夕)つきます。
3種類から選べます。
肉、鳥、パンケーキのいずれかで、サイドメニューは固定です。
サイドメニューのパン?は不思議なほど味がないので塩が必須です。
日持ちがしそうなので、非常食にするため拝借。
ビクトリーパークとパトリオットパークでおやつ代わりに食べました。
付属のさくらんぼジャム?は不思議な味がします。
パッケージもなんか・・・w
ジャム!!
ジャムに集中線ってどうなの?!ってビックリしました。
駅の1Fにお弁当屋さんもあるみたいなので、オープン席などお食事がつかない場合は買ってから乗る人も多いみたいですよ。
寝台列車でしか買えない限定おみやげ!
ここでしか買えないおみやげがあります。
グラス
グレードが3つくらいあり、
金のやつ、メッキのやつ、ステンレス?のやつ。
金を使ってるやつはめっちゃ高いです。
客車で使っているのと同グレードのものはそこそこの価格です。
旅の思い出にどうぞ〜。
ジャム
乗車券
おみやげとはちょっと違うのですが、ここでしかゲットできないという意味でここに入れます。
この電車にはステキな乗車券があるのだそうです。
最近はネット予約が多く、乗る時のチェックはパスポート(ロシアの人たちは国内用パスポート)をつかうので、乗車券の出番はほとんどないそう。
なので、希望者のみスチュワーデスさんにお願いして、交換してもらうのだそうです。
慣れないロシアに戸惑い、往路復路ともに交換してもらうのをすっかり忘れてしまいました。
日本人で見たことある人ほとんどいないと思います。
もらってこれればよかったなあ。
旅行準備中にロシア人ママに「こういうのです」とネットで見せてもらった乗車券はすごい凝っててステキでした!
ロシアで寝台列車に乗る時はぜひ入手してみてください!
→★ グーグル画像で「russian railway ticket」を検索
親子3人なのに4人分座席を購入した理由とは?
今回、4人部屋で一緒に泊まったのは、私たち親子3人です。
(同級生Nちゃんとロシア人ママは別の個室)
でも、4人分の座席を購入し、4人部屋を確保しました。
なぜでしょう?
ロシア人ママからの勧めだったのですが、
4人部屋でも3人分しかチケットを買っていない場合、その残り1座席に他人が乗ってくることがあるのだそうです。
防犯上と精神面で4人分買うことを勧められました。
納得の理由だったので、そこに迷いはありませんでした。
しかし、当日ちょっとしたトラブルが。
4人目の情報が架空のものだったため、乗車したことにならず、食事や水がつかないことになりました。
あと「乗っていない座席の呼び出しボタンを絶対押してはいけない」と強く言われました。(ロシア人ママが通訳)
乗車する際、乗客の顔とパスポートを照らし合わせたりはしなかったので、来ない人の本物のパスポート番号とパスポートを使えば乗ったことにできたような気がします・・・。
しかしロシア人ママが一番気にしていたのは、空いた座席に他人が乗って来るのでは?ということ。
『えっ!お金払ってるのに、乗ってないからって他の人、乗せちゃうの?』とビックリしましたが、「ロシアならありえる」とのこと。
それもスチュワーデスさんに聞いてもらったところ、「規約上それはない」との答えで安心しました。
4人分の料金を払ってるからって安心できないあたり、文化の違いを感じますね・・・。
余談ですが、同行者の日本人(女性)は「オープンシートで大丈夫!」と意気込んでたのですが、乗車後すぐ心が折れたので、うちの個室に一晩遊びに来てもらいました。
(規約上どうなのかわからないので、今だけ遊びに来てますということにします)
個室はこんな感じ(アメニティや設備)
当たり前ですが狭いですw
でも電車だと思えば広い方かも。
だいぶ昔に「北斗七星」に乗ったとき、階段が壁に付いてましたが、この電車ではなんと折りたたみハシゴでした!
枕元にコンセントがありました。
どうやら充電できる車両とできない車両があるらしいので、予約時に注意。
コンセントはEUと同じコンセントなので、こんな感じのを用意しましょう。
シーツが付く、付かないとかもあるらしいです。
エアコンの温度設定は日本人の感覚だと逆に感じると思います。
ダイヤルの上に温度っぽいメモリが書いてあります。(写真では見えませんが)
なので、左に回すと低温、右が高温です。
テレビもあります。
どうせロシア語わからないし、と結局つけなかったw
アメニティはスリッパ、タオル、歯ブラシが付きます。
貴重品を入れる金庫もあります。
個室にも金庫があるあたり、他人と相乗りすることは想定内なのかもしれません。
ちなみに個室のドアはオートロックなので、中から開けてもらうか、スチュワーデスさんにカギを借りるかする必要があるようです。
中の人に開けてもらえばいいや、と思ってましたが、夜中のトイレが困りましたね。
他の人はみんな寝てるし・・・。
ロシア語が堪能な方は借りといた方が無難かもしれません。
寝台列車のトイレ
寝台列車のトイレは特殊なルールがあるので守りましょう。
トイレは紙を流してはいけないみたいです。
(イラストあり)
多分、紙が溶ける素材じゃないのと、紙を流すほどの水が用意できないからかと。
蛇口からはお湯も出ますが、切り替えは後ろにあるレバーのみ。
知らずに手を洗ったら、すごい熱かったです。
45度くらいある気がする。用途はなんだろう・・・。
熱かった上に、「必要ない時にお湯を使うんじゃない!」「レバーはここよ!」とスチュワーデスさんに注意されました。(ロシア語がわからないのでニュアンスで理解)
部屋に洗面所は付いてないので、歯みがきはトイレや通路でしました。
うがいをする時はミネラルウォーターを持参したほうがいいと思います。
まとめ
という感じのロシア珍道中。寝台列車編でした。
行き帰り、同じ路線に乗って、
出会ったできごと、感じたことをまとめてみました。
今回乗車したベルゴロド行きもありますが、寝台列車にはモスクワとサンクトペテルブルクを約9時間でつなぐ路線もあります!
(ベルゴロドとサンクトペテルブルクを約17時間でつなぐ強行路線もあります)
ロシア旅行の思い出に、寝台列車泊もいいかもしれませんね!!
おまけ:寝台列車を予約・乗車する時の注意点
① 予約サイト
・公式サイト「rzd(Russian Railways)」
↑少しおトク
・大手旅行サイト「tutu.travel」
↑ユーザーフレンドリー、決済降りやすい
② 予約時の注意事項
・予約時のパスポート番号と持参のパスポート番号が違うと乗れないので間違えないように!
・上の席より下の席のほうが1000₽(1800円)ほど高い。
・オープンシートは玄人向けな上に4人部屋とあまり値段差がない
・4人部屋で4人分の料金と2人部屋2人分の料金は大差ない
・充電できる車両とできない車両がある(できる方がいい)
・エアコンがついている車両とついてない車両がある(うちはついている車両を選びました)
・ペットOKの車両がある(うちは一応ペットNGの車両を選びました。残り香がキツかったらつらいので)
・シーツが付いているプランがある
・食事が付いているプランがある
・貴重品入れの有無もあった気がします(必要な方はある車両を選択)
・カード決済できないことがあるので、あらかじめカード会社にロシアに渡航する旨伝えておくこと。(海外からの請求は怪しいと判断され、決済できないことがあります)
③ 乗車時の注意点
・余裕を持って駅に着いておく
・改札はなく、プラットホームに立つスチュワーデスさんが車両ごとにチェックします。座席がある車両まで遠いことがあるので、早めに着いておいたほうが安心です。
・人数分のパスポートを出す
④ 乗車してすぐの注意点
・すぐ他の部屋へ遊びに行かない
・スチュワーデスさんが食事はいつ持ってきたらいいか?(すぐor朝)と飲み物は何がいいか?(水orジュース)を聞きに来ます。
・紅茶が1杯無料です。これもいつ持ってきたらいいか(すぐor朝)聞かれます。
・発車して間もないうちに一度だけおみやげのワゴンが来ます。
ここまで済めば、他の部屋へ遊びに行っても気付かれないでしょう。
完全に未来の自分向けのメモでした。
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