私も仲の良い友人と子どもの兄弟の話をしていると話題になるのが教育費の話です。
友人「うーん、兄弟はいたほうがいいと思うんだけどね。
子どもの世話をするのは実質私一人で大変だし、
何よりお金がかかるでしょ?
そんなに用意できないし・・・」
子どもを持つにあたって、金銭的な心配があるから、欲しいのに兄弟が増やせない、という家庭が多いようです。
一人っ子の家庭も増えていますが、親の意向で好んで一人っ子というのではなく、
『金銭的な問題』や『割ける労力の問題』から、「一人ならなんとか自分が理想とする子育てができそうだ」と判断しているような感じを受けます。
金銭的な問題が生活費でしたら役所などの管轄ですが、
それが学費の問題でしたらこの先を読み進めていただけると良いかもと思います。
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本当に必要??大学の学費のために貯金と学資保険
金銭的な心配のほとんどが、将来かかるであろう教育費がネックになることが多いようです。
子どもの教育費の話をする時に必ず話題に上るのが「大学の学費」。
大学の学費がまかなえないから、と、子どもを持つことに躊躇する家庭が増えているみたいですね。
学資保険もだいたいが大学入学の年(18歳)が満期です。
大学入学のタイミングでガツン!と出費をする、という文化が何世代も続いているというわけですね。
少なくとも2世代続くと誰もその流れに疑問を持たなくなると思います。
そして、学費の額によっては進学を諦めざるを得ない。
そんな子もいたと予想されます。
一般的な家庭の学費の考え方は、
『小中高は公立、大学は国公立に行ければありがたいけど、
私の子がそこまで頭が良いとは考えにくいから
私立にも行けるようにお金を用意しておこう。』
という感じでしょうか?
ここで最初の質問ですが、大学へは行ったほうがいいのでしょうか?
大学は行く意味ない?!
どうして大学に行くのでしょう?
みんなが行くから?
就職に有利だからですよね?
たしかに今は大学卒と高卒で待遇が大きく違うと言われています。
給与の面も違いますし、所属する部門や将来就ける役職にも大きな開きがあると思われます。
そもそも大卒でないと応募もできない、そんな分野もあります。
なので今は何かやりたいことがなくても、、、いや、やりたいことがない人ほど大学へ進学する印象です。
一部の優秀な人は進学しないで経営を始めますものね。
今までの日本では4年制卒という学歴はそこそこの力を持っていました。
あと有名大学卒という肩書きもです。
多分今、子育てをしている世代(とその親の世代)は、4大卒の恩恵にあずかったり、4大卒でなくて不遇な面にあった世代だと思うのです。
だからこそ、この状態が今後も続くと思っているのではないでしょうか?
果たしてこのシステムが今後10年、20年、30年と続くのでしょうか?
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変わる大学のポジション
大学卒が就職に有利じゃなかったらどうでしょう?
学費はかかる、本人はアルバイトを覚える、、、
真面目だった子がダメになる印象があります。
もちろん中には有意義に自分の能力を伸ばし、若いうちにしかできない貴重な体験をしている人もいるでしょう。
でもそんなの一握りです。
うちの子はそんな事態にはならない!と心の底から思っている人はこの文を読んでいないと思うので、今読んでいる人はなかなかにして現実を見る勇気があると思います。
若いうちに親の目が届かないところでハメを外すのも、若かりし頃の思い出としてはいいのでしょうが、ご両親は子どもにそんなことをさせるために10年もその上も学費を貯めたのではないはずです。
テレビのニュースで、大学が『グローバル型』か『ローカル型』かで分類され、『外国トップ水準の留学生が来るようなグローバル型の大学』は限られた数(10校程度)しか残らないだろう。という報道が流れたことがありました。
みなさんも聞いたことありますでしょうか?
グローバルの大学で学び、卒業したことは学歴になるでしょう。
しかし、ローカルの大学を出たことはどれだけの学歴になるか?というと・・・
今の専門学校卒くらいの扱いになるだろうと予想されます。
一気に変わるというよりは今後10年20年で徐々に変革されていくのでしょう。
東大は日本のトップ!危うい地位・・・
東大は言わずと知れた日本のトップ大学です。
入るのも難関、狙った学部を卒業するのも難関です(進振り制度という「東大内での競争」があるそうです)。
東大というと、牛乳ビン底メガネのようなガリ勉くんだけが入学できるような印象がありますが、実はそれでは片手落ちです。
勉強だけできていてもやっていけず、コミニュケーション能力やタテ・ヨコのつながりなど、ある意味本当の人間力が試される場だと思います。
それは試験対策にも現れているそうです。
なので田舎の天才児がうっかり入学するとめっちゃ大変らしいのですが、その話は割愛するとして・・・。
そんな日本のトップ大学。
世界でどれくらいのポジションにいるか知っていますか?
イギリスの高等教育専門誌「THE(Times Higher Education)」で発表された「THE世界大学ランキング2018」で東京大学は46位。京都大学は74位だったそうです。
あとの大学は100位以下です。
今、中国やインドなど、急成長を遂げている国も多数あるので、今後順位が上がるとは考えてにくく、普通に考えて下降するでしょう。
そもそも日本の高校、大学は世界で学歴として認められることは少ないです。
ポイントは『リベラルアーツ』と『競争』です。
確かに、ずっと日本から出なくていいなら『世界ランキング』なんて視点はいらないんですよ。
しかしこれから先、日本から出て活躍する(せざるを得ない)状況は増えるでしょう。
慶応大強姦事件だけじゃない!あの有名大学生たちの「異常すぎる」わいせつ事件簿|ビジネスジャーナル スマホ
ちなみにこれが日本のトップ大学の事情です。
『一部のスキャンダルで価値をはかるなよ・・・』、と私も思いますが、「既存の権威・威光がなくなってきている」事実の表れなのでは!?として眺めると、見え方が変わるのではないでしようか。
夫によると「これは学生個別の問題ではなく、構造的な問題であり、時代性の写像」とのことです。
すでに、東大より下(というのは語弊がありますが)の早慶はそれより厳しい現状におかれています。
早慶卒「学部名」を言いたがる彼らの内輪事情 | 学校・受験 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
これは同じ大学の学部違いについての差別意識?の話題です。
昔からこうした比較優位の思想はありましたが、世間からの受け止められ方が変わっていると感じさせられます。
コメント欄を見ると、合理的賢く、社会で上手くいっていそうな人たちが否定的なコメントを残している傾向です。
(ちなみに、ひと昔前なら、むしろ社会的実績や人事権を持っている人が、「学部区別は当然の現実だ」と述べていたところです)
では一般的な多数の大学やFランと呼ばれる大学はどうなるでしょう。
多分親が期待する「大卒としての扱い」にすらならないと思います。
そうなると、大学は就職のためにとりあえず入るところから、学びたい分野の下地を作るために行くところという位置付けになるでしょう。
それどころか、うちの子が高校生になるころにはそんな世界をはるかに飛び越している可能性が大きそうです。
私たちは、これからの時代は「変化の幅がきわめて大きくなる」と予想してるからこそ、大学の学費を積み立てることなく、幼児教育に力を入れ、私立小学校に入学を決めたのです。
大学の学費のために教育費を切り詰める、今の一般的な学費モデルとは真逆ですねw
後編に続きます
後編では、
大学が不要なのはわかったけど、
・代わりに子どもに何をさせるの?
・何を目指すの?
についてまとめたいと思います。
後編はこちら。
https://chimahaha.com/2019/09/19/daigaku_youfyou_2/
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