ちま母

子どもの「ひとり読み」に採用しないほうがいい本とは?


読み聞かせ期の子を持つ、おかあさんおとうさんの望み。

それは「子どものひとり読み」だと思います。


ひとりで読めるようになれば、子どもにとっても自学自習の最初の一歩になりますし、
読み手(親など)の自由時間にもなります。



読み聞かせは何歳になっても『子どもがやって欲しがるまで』続けたほうがいいんですけど、
それはまた別の話。




話のはじめは「ゾ◯リ」


不動のベストセラー
「かいけつゾ◯リ」




私が子どもの頃からある気がするんですが、
もう30年以上人気なのですね。



私が子どもの頃は「かいけつ」の意味もわからないし、
「カイケツゾ◯リ」という名前のキツネとして把握していました。


大人になって、
「かいけつ」って言葉は子どもにとってわかりにくいだろうなあ、
と思いつつも、
名前の元が元だけに譲れないポイントなんだろうとは思っていました。
(念のため→「怪傑ゾロ」が名前の元だと思われます)


ともかくピンとこない名前なのは間違いないので、
5歳次女に「かいけつって意味わかる?」と聞いてみました。


すると、
次女・によ「わかるよ!『うーん、うーん、、、わかった!』ってなるよね」
ちま母「それは『解決』だな」


やっぱりわかってなかったorz
それにしても少ない語彙で表現するあたり、いつも脱帽です。



8歳長女にも聞いてみました。
「かいけつって意味わかる?」

「うん、事件を『解決』すること。
ゾロリは最初、悪さをするでしょ?
それで何かおこるんだけど、
最後には謎がとけてスッキリするから。『解決』。」


なんかそれでもいいような気がしてきましたw




子どもの心をつかんで離さない!主役になった「ゾ◯リ」


私が子どもの時読んでたゾ◯リは「ほうれんそうマン」の敵役だったはずなのですが、気づいたら主役になっていて、、、

出世しましたね。(ホ◯リ)



8歳・長女はゾ◯リが好きです。
彼女に「ゾ◯リはどんなところが面白い?」と聞くと、

・イシシ・ノシシがオナラをするところが面白い
・ゾロリが反ったあとピョーンてなるから面白い
・ハイテクメカが1ページでできるからいいな

など、絵を多用するところから来る動きの表現力と、
子ども向けならではの展開の早さを評価してました。

(似たものを作ろうとするとわかるのですが、理論的でない分、大人にはかなり作るのが困難なシナリオです。作者は天才だと思います)




絵と文のバランス


読書経験がない子にはゾ◯リのような
『ストーリーが絵で解説してあるもの』
が読みやすく、
とっかかりになりやすいです。



文字は読み慣れてない子には読むのが苦痛なのです。

テレビ慣れ、動画慣れ、アプリ慣れしてる子も同様です。

自分が努力しなくても楽しめる娯楽に慣れていると、
文字はどんどん読まなくなっていきます。



そんな字が読めない子どもが小学校で読書の時間があるとしかたなく手に取るのがゾ◯リですが
(最近は「お◯りたんてい」も)、



実はゾ◯リはその先に進みにくいと言われています。
ゾ◯リに親しんでしまうと、『挿絵だけでシナリオがわかる作品』でないと読めなくなるという弊害が起きてきます。



主人は挿絵が一切ない作品を選ぶべき、と言います。
『世界文学の森』には一冊に60枚弱の挿絵があり、パラパラめくってみながら「多いなー」と言ってましたね。


私はそこまで多いとは思わなかったのですが、
最終的には挿絵が全くなくても読めて楽しめるくらいの読解力を身につけてくれるといいなと思っています。



各書籍の挿絵と文字の比較


わかりやすく各書籍の写真を並べてみました。
ちょっと見比べてみてください。


字が多い順から・・・。

子供の科学


子どものために家にあるけど、もっぱら私が読んでいる
子ども向け科学雑誌「子供の科学」。

長女にはまだ字が多いみたいです。
付録のARには食いついてました。




子供の科学 2018年 08 月号 [特大号 付録付き]




名探偵コナン


次に字が多い漫画代表「名探偵コナン」
自分が読んだあと出しっ放しにしておいたら、長女が読んでいました。




こう見ると、字が多くて細かいですね。
主人は実際の警察を勘違いされては困る、とコナンを読むことにしぶい顔です。



文学全集「世界文学の森」


おすすめ文学全集「世界文学の森」はどの巻もだいたいこれくらいのバランスでした。
一冊の中に挿絵60枚程度です。
まだまだ文が多い印象ですね。






かいけつゾ◯リ


最後に絵が多い児童書代表「かいけつゾ◯リ」

ほとんどが絵とセリフで構成されています。







4作品の比較


最後にサイズをあわせて全部並べてみたものがこちら。
字の大きさ、絵の配分などに注目して見てみてください。





比較してみて思ったんですけど、コナンと子どもの科学は字の大きさが同じくらいなんですね。
現在、長女・いちこに敬遠されているのですが、読めても良さそうな気がしてきました・・・
(が、本人が読む気になるまでは待たないといけませんので、ガマンガマン)




なぜ避けた方がいいのか?


ゾ◯リやお◯りたんてい系の作品は分類上なぜか『絵本』ではなく『児童書』とされています。
『漫画』でもありません。


普通、絵本や漫画を読んでいても『読書』とカウントせずに趣味とされるのにも関わらず、なぜかゾロリは『読書』にカウントされがちなのです。


しかし、私たちの所感では、まだ絵本や漫画のほうが活字本への道がひらけていると感じています。



ルールを守る(と同時に抜け道を探す)


わが家でも『本のルール』として、

『ゾ◯リとお◯りたんていは買わない』

というルールがあります。


『買わない』というルールなので、明言はしていませんが、図書館や立ち読みはセーフになります。


なので小学生の長女は、学校の図書館から借りてきて通学バスの中で読んでるようなのですが、それは見て見ぬ振りをしてます。


上の方で長女にゾ◯リの感想を聞いた時、長女は素直に感想を聞かせてくれました。
『うちでは買わない』というルールを守っているので、あっけらかんと教えてくれるあたり、信用があるなあ〜と自画自賛です(=´∀`)



ここで、 「『買わないというルール』なのだから、お母さんが読んで欲しくないというメッセージは伝わってるはず!なのに借りようとするなんて!」と怒るのはスジ違いです。
案外、やりがちなので注意が必要です。


もともとそんなルールは作っていませんし、本人が見つけた法の抜け道は自立の第一歩。

主人は尊重すべきと言います。
あと子どもは『読みたいものは読みたい』のですから読ませればいいのです。


家にある本なら繰り返し読まないともったいない気持ちもしますが、
図書館の本なら繰り返し読んでるほうがもったいないですよねw
(子どもが繰り返し読みたいのなら尊重すべきですが)


そういう意味でも図書館ならOKという抜け道を黙認してるのです。
上のゾロリの写真は、長女・いちこが受診の待ち時間に読んでいた時のですが、ルールを守っているので問題なし、お咎めなしです。




多様な作品に触れるべきだと思う


そもそも全てのコンテンツに言えることなのですが、

「ゾ◯リの作者はゾ◯リを読んで育ってない」、ということです。


J-POPのヒット歌手(表現古い?)に「大きく影響を受けた人」を聞くと、洋楽の歌手を答える人が多いですね。
中にはカッコつけて言ってる人もいるのでしょうが・・・。
世界的にはJ-POPがごく一部で、もっと広い世界が広がっているというわけです。


テレビのコンテンツを作っている人もひとつ前の世代が作ったコンテンツを見て育ち、憧れてその業界に入ったはずです。



ラノベとかいい例かもしれません。
ラノベの作者でラノベしか読まないで作者になった人はいないと思います。


カンのいい人はこれでわかるのではないでしょうか?


物語の構成や展開は、作者がそれまでの一生で触れたエピソードの組み合わせだったり、合体させたもの、融合させたものなのです。
なので、子どものうちに自らのライブラリーを作るためになるべく多様な作品に触れることが大切なのです。



うちの子にも簡単な本ばかりでなく多様な本に触れてもらいたいものです。
かといって、あまり強制や禁止をしても思い通りにならないのが『子ども』・・・。


主人のおかげで理論がわかっても、実践段階では試行錯誤の日々です。




伝記がいいらしい


生きている人の数だけ人生があり、
平凡な人生もあれば波乱万丈な人生もあります。

子どもに参考にしてほしい人生もあれば、
中には絶対知らないでほしい悲惨な人生を歩む人もいるでしょう。



自分がどんな人生を送るか?
大人に近づき、もしくは大人になった後、
自分がどんな人生を送るか考えた時、
どうやって選ぶのでしょう?

当たり前かも知れませんが、『自分が知っている中から選ぶ』しかないのです。



資産家のご子息などで不動産投資にファミリアな家庭の場合、
若いうちから投資の重要性やリスクを理解して、
普通に働くだけでは一生手に入らない裕福で安定で自由な生活を手に入れている場合もあります。


日本の片田舎に住む子どもで、
まわりの大人が誰も外国に行ったことがないような環境で育った場合、
海外旅行や海外留学なんて選択肢にも登らないでしょう。




伝記は人生のライブラリーなのです。

しかもなにかを成し遂げた人の。


『自分が知ってる人生の中から選ぶしかない』のだから、
『知ってる人生を増やそう!』というのが伝記です。

決して読書感想文を書くために読むものではないのですね。


なかには本当に偉人なのか疑いたくなるような噂の人もいますが・・・。

主役のことを悪く言う本はないので、
情報リテラシー(鵜呑みにしない、など)を教えたり、データの裏付けをとる重要性を教える良い機会になるかもしれませんね。



ヘレン・ケラー (おもしろくてやくにたつ子どもの伝記)



※ 安定のヘレン・ケラー




おまけ:ママに会えたゾ◯リ


ゾロリは死んでしまったママが大好きで、傷ついた出来事があったり、たかぶるほど嬉しいことがあったりするとママを思い出します。


子どもが図書館から借りてきたかいけつゾ◯リ。

なんとなく手にとってパラパラしてたら、間違えて死んだゾ◯リを天国のママが助ける話でした。


生前と変わらない元気が良くて威勢のいいママ。

ママに元気付けられ、道すじをつけてもらったゾ◯リは見事生還を果たします。


最後にはハグでママとお別れ。
ママとお別れすることのさみしさより、
会えて良かった喜びでゾ◯リはホロリとします。





なんかほっこりしました。
私が子どもの時からママに会いたがってましたから。

ママに会えてよかったね、ゾ◯リ。



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