パズラーのちま母が以前から興味があった分野があります。
ボードゲームです。
ボードゲームにつまらないイメージがありませんか?
私たち世代のボードゲームと言うと、「すごろく」や「モノポリー」、「人生ゲーム」、「ドンジャラ」などいろいろありましたが、ハマる人というのは一握りでしたよね。
私が小さい頃、家にドンジャラがありましたが、
・メンバーが4人集まらないとできない
(要は家族全員)
・子どもが勝てないので泣く。
(難易度の調節ができない)
・小さい子相手だと、大人がつまらない。
(子どもに楽しんでもらおうと思うとわざと負けるしかないので、接待になる。)
と、ゲーム以外の部分が難易度高かったので、ドンジャラを買って2回くらいやったあとはメンバーが集まらず遊べませんでした。
すごろくも子どもの頃よく遊びましたね。
わたしが子どもの頃に身の回りにあった『すごろく』は完全に子どもだましのゲームで、サイコロを振って進む、という、今思うと 『作業ゲー』でした。
大人になってから気付いたことですが、運100%のゲームってつまらないんですよ。
それでも当時は子どもが遊べることに限りがあったので、よく友達と遊んでいました。
なので、ボードゲームに良いイメージを持っていない人が多いのもしょうがないことだと思います。
子ども時代のボードゲーム原体験がこれではね・・・
ドンジャラの話に戻りますが、
大人は手加減をしないといけない、と言う態度は子供にも良くないです。
しかし、子供は負けが続くと嫌になるものです。
本来、レベルの差があるもの同士が仲良く遊べないゲームは、ゲームのデザインとしては片手落ちなんだと思います。
優れたゲームは難易度の調節ができます。
ハンデの調節ができるので、熟練度の差を感じずにみんなで楽しむことができます。
『運』と『戦略』のバランス
ゲームの難易度は『運』と『戦略』のバランスで難しさが決まります。
『戦略』重視のゲームでは熟練度がモノを言い、
『運』重視のゲームなら誰とやっても実力差なく楽しめます(楽しいかどうかは置いといて)。
※ 一般的な文脈で『戦略』と使いましたが、正しくは『戦術』です。子どもには本当の意味での『戦略』を身につけてもらいたいと考える主人から、後ほど解説が入る予定です。
もし小さい子とやるのであれば、運の要素が大きいゲームを選ぶと良いです。
子どもが自分の実力でも勝てる可能性があるからです。
しかし、少し年上の子の場合には、多少考えさせるゲームを選ぶのがおススメです。
半分考えて、半分運に任せるゲーム(サイコロを使うなど)のゲームを選ぶといいかもしれませんね。
同じゲームの中でもハンデはつけることが可能で、テクニックはいろいろあります。
私は行きつけのおもちゃ屋さんの店員さんに色々アドバイスをもらっています。
詳しい店員さんがいると、小さい子ルール、大きい子ルール、大人ルールでみんな一緒に(同時に)遊べるようにアレンジしてもらえるのでおススメです。
慣れてくると自分でもアレンジできるようになります。
アレンジの際はフェアを心がけましょう。
『ラビリンス』の場合
基本ルール
・アイテムは順番通りゲットしていく
・アイテムが入手し終わったら、スタート地点まで戻る
子どもルール
・アイテムは好きな順番でゲットする
・アイテムが入手し終わったら、その場でゴール。
長女・いちこには子どもルールが簡単すぎたので、
・アイテムは好きな順番でゲットする
・アイテムが入手し終わったら、スタート地点まで戻る
というふうにアレンジして難易度を調節しました。
ゲーム会に参加した理由
わが家では、テレビやYouTubeなどの受け身の娯楽をよしとしない基本方針があります。
さらに、コミニュケーションなくしては人間らしい生活は送れないと思っているため、遊びの中からコミュニケーションを実践してもらいたいと思っていました。
それの両方の要素を兼ね備えるのが、「ボードゲーム・カードゲーム」。
しかしボードゲーム・カードゲームは、お試しで買うには高いし、箱が大きいものだと場所もとります。
あまり無駄に買えないのです。
一度やってみて、面白さと向き不向きがわかってから購入したい・・・。
でもそんな都合のいい話はないし・・・。
でもボードゲームカフェは小さい子どもを連れて行きにくいし・・・。
さらに家ではメンバーが限られるため、あまり大人向けのゲームは買ってきても使い道がないのです!
あと、子ども向けのゲームばかりやってて、難易度の高いゲームに全く触れないのもハリが悪いし・・・。
どうにか、無料で(もしくは格安で)、子ども用のゲームがお試しで遊べて、大人向けのゲームにも触れられる機会がないものか・・・?
そんな都合のいい話・・・。
と思ったら、やってました!!
行きつけのおもちゃ屋さんが主催するゲーム会!!
子どもを連れて行き、低年齢向け(といっても「8歳以上」とかになる)のゲームを子どもと楽しみつつ、完全に大人向け(15歳以上)の本気のボードゲームを横目で見る。
ウワー!アイテム駒が本気すぎてキレイ!
よくパソコンも使ってないのにここまで運営できるな、と感心せざるを得ません!
子どもも大人が真剣にボードゲームをしているのを見たり、間をウロチョロしたりして楽しんでいます。
月に一度のゲーム会は、親子揃って楽しみにしているイベントになりました。
※ 大人に混ざって「6ニムト!」をする、長女。
ゲーム会で出会った子どもも楽しいゲームたち
そのゲーム会で出会ったゲームたちを紹介します。
私の好みは、子どもと大人が一緒に遊べて、大人が手を抜かずに済んで、難易度の調整ができるやつ。
運ゲー100%のゲームは好きではないが、理詰め100%も苦手なので、ちょっと運ゲー要素が入ってるとうれしい。
(わがままw)
バウンス・オフ
2チームに分かれて、場にボールを投げ込む。早くお題カードに書かれた配置にできたほうが勝ち。
ただし、一度バウンドさせないとダメ。
ルールは単純だが、6歳次女には難しかった。バウンドさせて場に入れること自体が難しい。
小2の長女はあっという間に慣れて、敵チームの妨害をしたりしていた。
ファイアドラゴン
火山のまわりを飛び回るドラゴンと、火口にたまっていく宝石(を模した赤い石)。
サイコロを振って、特定の目が出ると、噴火する。
散らばっている宝石を早い者勝ちで取り合うゲーム。
宝石が溜まっている時に噴火(山の上半分をパカっと開ける)すると、飛び散るので、うわぁ〜〜♪ってなる。
マンカラ(パーティー版)
単純ルールで石を取り合うマンカラのパーティー版。
道端の石と地面の穴でじゅうぶん遊べるルールだが、このセットみたいにキラキラした石と木製の洗練されたボードは所有欲をくすぐる。
6歳次女もルールはわかったみたいで、ターンをまわすことができた。
小2長女は石を効率良くゲットする方法を覚えた。
イチゴリラ
変わり種の神経衰弱。
ゴリラのカードには「5」と数字が書いてあり、その場合、ゴリラを5枚集めないとゲットできない。
しかし、「5」のカードにはゴリラそっくりのゴクウカードがあり、すごくまぎらわしい。
記憶力って曖昧なんだな、って思わされる。
「2」のカードは2枚揃えばゲットできるので、「2」のカードのにんじん・だいこんから攻略するといい。
しかも、ジジ抜きのように一枚抜いてからゲームをスタートさせるので、「がんばったのに揃うはずがなかった」ということもある。
「ゴクウ!ゴクウ!ゴクウ!ゴクウ!」
「よしっ!あと一枚!」
「これだー!!」
「ウワー!!ゴリラー!」
と、盛り上がる。
ゴーストタワー
変わり種の神経衰弱。
時計台のまわりにゴーストが飛んでいる。同じ色のゴーストを3人?集めると、部屋に帰すことができる。
ターンが一周するごとに、時計の針が進んでいくので、12時になる前に全ゴーストを部屋に帰すことが目的。
3人揃えるのは至難の技なので、全員で協力してゴーストの色を覚えて、どうにか時間前にクリアできるようにする。
白のゴーストと黒のゴーストが似すぎていて、もう少しどうにかならなかったのか?と思う。
どっちもグレーに見えるよ!
おしゃれパーティー
てんとう虫に色のペグがささっている。てんとう虫どうしの鼻っ面を近づけると、「ちゅっ」とされるか「ぷいっ」とされる。
ここが盛り上がる。
「ちゅっ」とされたら成功なので、ペグを交換する。
5つささるペグをなるべく早く全色違う色にすれば、パーティー会場に行ける。
おじゃまアリが揃うより早く、てんとう虫をパーティー会場に揃えれば、プレイヤー(全員)の勝ち。
スティッキー
サイコロの出た目の色のスティックを抜いていく。
単純なパーティーゲーム。
サイコロを使わず、ポイント制で戦うルールもあるらしい。
ごちそう畑
場にあるコマは「魚」じゃなくて「レタス」だそうですw
カカシが守るレタス畑を、カタツムリが走り回りレタスをゲットするゲーム。
丸い木でできたカタツムリをレールを走らせて勢いをつける。
広いテーブルが必要。
2歳三女にも楽しめました。
ベルズ
自分の色の鈴を集めるゲーム。
磁石付きのスティックは強い磁石と弱い磁石が背中合わせになっているので、戦略によって使い分ける。
通常、強い磁石でガンガン集め、最終的に弱い磁石で仕上げをする・・・と思うと思うんですが、そう思っていると負けるw
ウミガメの島
サイコロの振り方が特殊。
3つのサイコロを1つずつ振り、出た数の合計値×サイコロの数だけ進む。ただし、8を超えると振り出しに。
島を一周するとタマゴがゲットできるのだが、運が良ければ1回のサイコロで島が一周できてしまうので、つい欲が出る・・・!
おもしろいところは、止まったマスに他のプレイヤーの亀がいたら、上に乗ることができ、他のプレイヤーの亀が進む時に一緒に進めるところ。
しかも、ゲットしたタマゴは上の亀のものに。進みたいのに進みたくない。みたいなヤキモキすることあり。
ルール上、何匹もカメが重なることもある様子。
少人数だと、亀が上に乗る可能性が低いので、なるべく多人数(max7人)でやると面白いと思う。
おばけキャッチ
お題カードに指示されたオブジェを早い者勝ちで取る。
出されたカードにオブジェと同じ形・色のイラストがあったら、それを取る。
出されたカードにオブジェと同じ形・色のイラストがなかったら、イラストにない形・色のオブジェを取る。
瞬間的な判断力が問われるゲーム。
先日、久々にやったら、6歳次女がハンデなしで私たち夫婦と小3長女を負かした。
もともと持っていた能力が開花したのか??
本人はシッターさんと練習したからと言っていたけど・・・?→キッズラインを使ってみた。(リンク)
例)写真に出ているカード(青い箱に乗っているほう)は「青のビン」「赤のネズミ」が描いてあるので、
「赤のイス」「青のほん」「灰色のネズミ」「緑のビン」は不可。
キャッチすべきは消去法で「白のオバケ」。
ごきぶりポーカー
手元にある害虫をブラフをおりまぜて相手におしつけるゲーム。他人の考えを瞬間的に読む必要がある。
例えば「ごきぶりだよ」と渡された場合、「ごきぶり」か「ごきぶりじゃない」かを即宣言する。
外れると自分の場札に。当たると相手の場札に。
場札に害虫がある程度たまると負け。
私が圧倒的に苦手で、小2長女は私のブラフにだまされず、私は小2長女のブラフにすらだまされた。
なぜだ〜〜〜。
どんな時も平常心でいられることが理想だが、このゲームは平常心が鍛えられる気がする。
ブラフを鍛えよう
平常心、で思い出したんですけど・・・。
小学校や保育園・幼稚園のうちは「嘘はよくない」と教えるので、
必要以上にバカ正直な子が多い印象です。
大人になっても「本当のことだから」と平気で人を傷つける人もいます。
「嘘がよくない」のではなく、人を傷つけることもいとわない、自己保障のための嘘が良くないんですよね?
それは嘘の中でほんの一部だと思うわけです。
これから国際化社会になり、多文化の中に放り込まれた時、
ただ単純に「嘘はよくない」と教わった子どもと、
嘘をつく必要がある局面があると知ってる子では大きな開きが出ると思います。
ゲームとコミュニケーションの中で、ブラフの必要性といつどんな時必要なのか?などの使いかたを身につけていってもらえれば、と考えています。
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