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くもんは転校してもいいんだよ。 - ちま母は娘たちとアタリメパズルがしたい

くもんは転校してもいいんだよ。

この記事は約11分で読めます。

うちはこの3月で今のくもんをやめ、新しいくもん教室に転校します。
くもんは転校するものじゃないと思っている人も多いと思うので、転校の顛末や理由を明らかにしていきたいと思います。

まだ新しいくもんには通っていないので、そういう比較記事にはならないと思います。

大きな転校理由

長女・いちこが「もうくもんやめたい」とシクシクしてきた。
頭ごなしに『さぼろうとしないで続けてください』と言いたくなる気持ちを抑え、「どうしてそう思うの?」と聞いてみます。
すると「せんせいがこわいから」

そうですね。確かに優しいほんわかな1番目のくもんの先生とは違って、(トトロのカンタのばあちゃんみたいな)
2番目のくもんの先生は痩せてて(いい例が思いつかない)

長女・いちこからこの話を聞いた時思い出したことがあります。

そういえば、長女・いちこが分数の計算をしている時・・・
素数の分母をもつ分数の約分をするプリントで「分母から分数を引いた数で割ってみたら?」と教えていたことがありました。

これには主人も激怒。
「素数を教えるならまだしも、素数の分母を持つ分数が約分できることなんで滅多になくて、くもんプリントでしかない特殊な問題なんだから、そんな汎用性のない教え方をしてくれるな。」と。
この分数の時は、長女・いちこが間違えなくなったので、特に転校することなく済みました。

さらに時は進んで、長女・いちこがG教材(中1レベル)に入りました。
うちは中学受験はしないので、安心して数学に進めるのです。
(中学受験には数学の考え方は害になるらしいです)

マイナスとプラスがあるかけ算の式が出てきた時に、
先生は「マイナスの数字が3つあるから答えはマイナス。こっちの問題はマイナスが4つあるからプラス」
と教えていました。
なんたる非効率・・・。(5つだからマイナス、6つだからプラス・・・と全通り覚えていけばいいというのでしょうか)

とは言え、私にしても上手な説明の方法が見つからなくて、愛読書の一つ「高校への数学」の特集版を見ることに。
そこには「かけ算では、マイナスとマイナスが打ち消される」とありました。
これはスマート!
さっそく採用しました。

転校先の教室を探す

ということで不信感をもった長女・いちこの希望を叶えつつ、より良い教室を探すことにした私と主人。

都会とは程遠い片田舎ですが、通学可能な範囲だけでも10ヶ所以上ありました。
うち2ヶ所は1番目のくもん教室(A教室)と今行っているくもん教室(B教室)ですが・・・。
調べてみると多いんですね。

4月からピアノ教室の曜日が変わることがわかったので、それに合わせて通える教室をピックアップ。

複数の候補の前で考えあぐねていたら、主人が
「そうは言ってもくもんは先生のレベルの差はそこまで顕著には現れないよ。
今は、長女・いちこの発言を重要視して動いたってことが大切。
(7種さんの)いちこにとっては親への信頼感になる。
転校先の先生がよっぽどハズレでなければ動いたことに価値があることになる。
とりあえず行けるところを見学しよう」

ということで、今通っているくもん教室のほど近くの教室にアポを取り、見学させてもらうことに。



「くもんはあくまでも代用品で、どうしてもできなくなるまで続けてやめる」もあり。
続けられなくなったら他の教材で代用がきく。

どんぐり教材などの『考えることを楽しむ問題』は替えがきかないので、導入と運用は慎重にすべき。

くもんは嫌いになってもどうにかなるんだけど、他に通えるところがあるんだったら転校してみればいいよ。

見学のポイント

まず新しいくもん教室にアポを取った時、
「教室がやっている時は忙しいので話す時間は取れないと思います。
でも、見学は来ていただいで大丈夫です。
学習方針を話し合うなら教室がしまっている曜日に」

とサクサク話が決まり、かと言ってがっつく感じはなく、この時点で主人は「ここでいいんじゃない?」と言っていました。

今まで行ってた教室のウィークポイント(A教室、B教室)

くもん教室は、
小さい子相手なら主導権を握れるけど、
小学校高学年や中学生相手だとたじたじしてしまう先生が多いような印象があります。
最初に通ったA教室の先生はまさしくそんな感じ。

中学生相手でも負けずにやりあえる、主導権を握れる先生といった場合、時に厳しくすることも必要です。
それがおとなしい平和主義の子どもから見ると、「いつもカリカリしている先生」「教える時はトーンが上がって怖い」といった感想を持つことがあります。
今通っているB教室の先生はそんな感じ。

新しく通うことに決めたC教室の先生は、おっとりもできるし諭すような話し方ができる先生でした。
C教室を見学に行った時、教室の中は保育園児、小学校高学年、中学生とバラエティーあふれる年齢層でした。
(働くお母さんが増えたせいか、5時〜6時ごろ入ってくる保育園児も多いようです。時代ですね)

1番目のA教室では小学校高学年は騒いでしまっていて、いまいち学習する雰囲気ではありませんでした。
それに油をそそぐようにオッサン先生が、
オッサン「プリントしねぇとなぐるぞ、オラァ」
高学年「なぐれるもんならなぐってみろよ〜」
なんて馴れ合っている状態でした。

今通っているB教室では、静かだったから先生がうまくコントロールできているんだなと思っていたら、
先生の体調によって波があるらしく、たまに「怖い日」があったみたいです。

B先生「ここはこうでしょ。ここはこう!さっき言ったでしょ。じゃあここは?」
長女・いちこ「ヒックヒック・・・」
B先生「黙っていちゃわかっているのかわかっていないのか、わからないでしょ」
長女・いちこ「さんぶんのいち・・・」
B先生「そうだね、すぐ答えようね!」
長女・いちこ「ヒックヒック・・・」
私が送迎に行って見ただけで、上記のようなシーンがありました。

長女・いちこは「答えようと思っているのに言葉が出ない。
そこを急かされるので『もういや!』という気持ちになる」
ということでした。一理あると思います。
理不尽でつらい時間を過ごさせてしまいました。

新しいくもん教室(C教室)の見学

新しいくもん、C教室の見学には15分くらいいました。
長女、次女は他の習い事で来れなかったのですが、断るかもしれない可能性を考えるとあまり見せたくない(期待させてがっかりさせたくない)という本音があるので、三女のみ連れていきました。
(ちょうど送迎の都合で同席していただけ、ともいう)

C教室の子どもたちの学習の様子を見ていました。
人が多いし、くもん英語もある(機械がお手本をしゃべったり、発音の演習がある)ので、多少ざわざわしていましたが、ムダなおしゃべりとかはなく、教室内のこどもたちはみんな集中できていたように感じました。

私が3歳児を連れて行ったにも関わらずです。
見学の3歳児なんて子どもは大好物ですよね。物珍しくてチラチラ見てる子はいましたが、すぐ自分のプリントに戻っていました。
人ごとながらすごいなと思いました。

親のお迎えを待つ前室のこどもたちもふざけて走るとか物を投げるとか騒ぐとかなく、おとなしく宿題などをして待っていました。

そのくもん教室では学習するスペースから前室までが一体化した一つの広い部屋で、先生の目が行き届くようにデザインしたのだそうです。
(前室が先生の目が届かない場合、子どもたちは騒ぎやすいです)
それでいて、丸つけのバイト君のテーブルで部屋が区切られていて、学習するスペースと前室が機能的に分かれていました。
バイト君とはいえ子どもじゃない人がすぐそばにいたら、子どもも騒げないですよね。
先生からは見えてるわけだし。

よく考えられてるなと思いました。

新しいくもん教室の先生との面談

後日、時間をとってもらい、見学に来れなかった長女と次女を先生に見せることに。
C先生「くもんプリントは持ってこなくていいよ」と言われていましたが、一番進度がわかるものだし、先生との話がスムーズにできるかなと思って持参しました。

人当たりのいい先生で聞き上手。
子どもたちもすぐ打ち解けてわきあいあいと話ができました。

持参したプリント(『あ、持ってきたんですね』と言っていた)を見て、
C先生「すごーい、進んでる!がんばっているね!」とその気にさせますwうまいw

C先生「じゃあ、これやってみてくれる?」
と子どもたちがバリバリやり始めたところで大人の時間です。うまいw

初めて、C先生「鉛筆の持ち方が変わっている」と言われました。
今までの先生は特に何も言わなかったし、私も『書ければいいじゃん』と思っていたフシがあります。
C先生もこの日は「この持ち方に慣れているんだね」と深追いはしませんでした。

もし、今後持ち方について納得できる理由とともに矯正を勧められたらするかもしれませんw
これは転校してみないとわからないな。



えんぴつの持ち方は早めに治した方がいいね。
ガシガシ書く時に人より疲れるのが早くなる。

これは大いに不利なことだ。

記憶をする時などはやはり書いて覚えることが効率よかったりするからね。

俺、子どものくもんはよく見ていたけど、ビジュアル系の能力はないから、全然気づかなかったよ。
(女性の髪型に気づかない殿方みたいな感じ?)

もちろん聞かれる転校理由。

こちらの考えとしてはこんな感じ。
でも今までの教室の悪口は避けたいので、伝えたのは建前のみですが。

<建前>他の習い事の曜日が変わるので、くもんの曜日を変える必要が出てきた
<本音>子どもたちにいち早く数学を修了してもらうために、いろいろ分かってる先生に師事したかった

特に驚いたのはこの質疑応答。
ちま母「今のくもん教室の先生は子どもがわからないところを教える時にヒートアップすることがあるらしい。」
C先生「え?教えるんですか?」
ちま母「え?教えないんですか?」
C先生「くもんは子どもにパターンを見つけてもらい、自力で習得することを目指します
ちま母「ポカーン」
確かにくもんが自学自習をうたってることは知ってました。
でもわからない問題を前に、『先生が教える』ということは当たり前すぎて盲点でした。
あとで主人に確認しないと。



そう。くもんは先生が教えない。
自学自習をうたうくもんで『教える』ということは創始者の理念、コンセプトをわかっていないのと同じことだ。

C先生「お母さんのほうからは何か方針や質問がありますか?」
と聞かれたので、主人から言われた質問をぶつけてみます。

ちま母「子ども特有の進み方のくせや特徴、注意したほうがいいことはありますか?」
C先生「そうですね・・・」

子どもは一度できたからと言ってすぐ忘れてしまうことや次の単元に行った時に関連づけて思い出せないことがある。

・例えば足し算のあと引き算をやって、引き算が完璧!となった状態で足し算に戻ると突然混乱してできないことがある。
でも、しばらくやれば思い出す。そうやって定着した後、今度は学校でその分野をする。
すると一度覚えているわけだから、習得が早い。
くもんで予習して、授業で復習をするというイメージです。

・あと、次の単元に行った時に関連づけて思い出せないことがある。
この問題とこの問題に連続性があると思わない。
『普通のかけ算割り算』ができるのに、分数のたし算ひき算のあとの『分数のかけ算割り算』になると普通のかけ算わり算と同じだってことがわからない子は多い。
なので、関連があることを指摘したり、思い出させることが大切です。



分数の加減乗除は本来なら一枚の紙で一気に十分な時間をかけて教えるべき。
それを分割して20枚×10セットとかかけて教えるから冗長になるし、前後の関連性がわからなくなる。
あー、今度作ろう!によには間に合わせたいね!
(期待してるぜ、とうちゃん!)

さらに今まで主人に言われきたことをぶつけてみます。
ちま母「算数はなるべくさらっと全体像をつかんでもらいたい」
ちま母「漢字は書きがあいまいでも、読めればいい」

どんな返答をするかと思ったら・・・
C先生「さっきの話と関連しますが、いつか学校で復習をするので、うちの教室では理解しているかどうかはみますが、基本的にはさらっといきます。漢字も読みは重要視しますが、書きはそこまで重要視しません。漢字も学校でしますから。」
と。

今までのくもん教室では漢字も100点をとらないと先に進めなかったので、国語の進度のボトルネックになっていましたが、これはありがたい!
主人もきっと満足することでしょう。

質問は続きます。
三女・さんこはB教室では15時から入室しているが、おいおい16時半入室にして、退室時間を長女、次女の入室とあわせたい。
新しいC教室に慣れるまでは早い方がいいと思うが、どうですか?
→途中で来る時間を変えるよりは、教室が変わったタイミングで時間を変えたほうが混乱しにくいのでは?
最初から16時半入室でOKです。

今後の流れ

進度の表を今通っているB教室の先生がくれると思うので、それを持ってきてください。
教室がある日には準備する時間がないので、できれば事前にほしい。
教室が終わった後、持参するか、こっちのくもん教室のポストにでも入れておくことは可能ですか?
→OK

ちょうど今のくもん教室が月曜が最終日。
うちの子たちは木曜から通うので、ちょうどいいタイミングです。

面談をした子どもたちに感想を聞いたところ、「この先生がいいー!」と満場一致でしたので、新年度から新たな気持ちで新しいくもんで頑張ってみたいと思います。

最後に主人より

・算数はさらっと理解できてればいい
・国語の漢字は読めればいい

くもんの先生でこの視座はレア。
ここへ来て、よい先生にめぐり会えたと思う。

最初からこの先生に行ってれば・・・ということは考えない。
最初からこの先生なら、ありがたみはわからなかったと思うし、もし他の教室に転校になった時に落差が激しすぎる。
必要な転校、必要な葛藤だったと思う。

長女・いちこが発端の転校なのはよかった。
次女・によや三女・さんこはちょっと・・・な性格なので、教室があわないとなったら、くもんも続けられなかったかもしれない。
とくにさんこは自分に必要でないと思ったことは頑としてやらなそうだからね。
それでもある程度進んでいるならくもんが続けられなかったとしてもいいんだけど、まだ小学生とかだと進度が足りないよね。

本当に長女・いちこの時でよかった。

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