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子どもは急に自立する。子どもの自立に親がついていけなかった例(布団にひとり寝事件) - ちま母は娘たちとアタリメパズルがしたい

子どもは急に自立する。子どもの自立に親がついていけなかった例(布団にひとり寝事件)

この記事は約9分で読めます。

前置き

背景

わが家では、私と娘3人が同じ部屋で寝ています。
(主人は書斎兼自室で寝ています。生活サイクルが違うのでw)

シングル2枚を並べて敷いて、娘3人と私の4人で雑魚寝していました。

そのはじに秋田帰りの主人が
「デロンギがいいよー」
とデロンギを置いてくれました。

\ この存在感 /

DeLonghi ダブルフェイス遠赤ヒーター サロスデロンギ SDH1200JN

数日はその状態で、仲良く寝ていました。

ある日、部屋の隅に寄せておいたベビーゲートを片付けたところ、ベビーベッド用のマットレスが出てきました。
お風呂の脱衣所に置いて、お風呂に入れる寸前の赤ちゃんのオムツを外す用にしようと捨てずにとっておいたマットレスです。
(そしてしまい忘れて今に至るw)

そのマットレスを見つけた次女・によ。
によ「おかあさん、によ、こっちで一人で寝る!」

とデロンギ越しに一人で寝たい、と主張してきました。

ちま母「いいんじゃない?(断る理由もないし)」

という感じで、その日の次女はデロンギ越しのひとり寝をしました。
(明け方、「お母さんがいい」と移動してきたのも予想通りでしたw
私の布団に入れ、「一晩、頑張ったね。お姉さんだね。」と言ったら、「ウン。」って言って寝ました。超カワイイ。)

それを一部始終見ていた長女・いちこ。
羨ましくなる。
これって「長子あるある」ですよね。
挑戦的にディスカバリーした下の子を見て、私も!って。

長女・いちこもそんな感じでした。
いちこ「ねえ、(次女)によ〜?おねが〜〜〜い!今日はおねえちゃんこっちでいいでしょ〜?」

によは気前がいいと思われたい性格なので(姉御肌?)、何度か譲っている場面を見ました。

・・・事件当日

この日は、主人が「用事があるから帰りは遅くなるよ」という日でした。

何かの映画の封切り直後だった気がしますw

娘3人と私だけで家にいて、歯磨きもトイレも済み、さあ寝ましょうという時でした。

いちこ「(次女)によ、おねが〜い!今日はおねえちゃんこっちでいいでしょ〜〜?」

によ「だめー!!」

いちこ「ねえ〜、おねがーい!!」

によ「だめ!!によ、ここで寝るのー!!!」

いちこ「によ!!!ひとりじめはよくないんだよ!!!」

と、ケンカになっていたのです。

だんだん上がるボルテージ。
みなさんなら、どう収めますか??

・・・ちま母の答え

ちなみにこれから記述するのは私がしたことで、あとで主人にジャッジメントを受けます。

さて、褒められるか?怒られるか?
考えながら読み進めてみてください。

・・・

いちこ「(次女)によ、おねが〜い!今日はおねえちゃんこっちでいいでしょ〜〜?」

によ「だめー!!」

いちこ「ねえ〜、おねがーい!!」

によ「だめ!!によ、ここで寝るのー!!!」

いちこ「によ!!!ひとりじめはよくないんだよ!!!」

と、ケンカになっていたのです。

二人が取り合っているのは、みんなで寝ている布団からデロンギ越しに半個室っぽくなっているベビーベッドサイズのマットレス。
ひとり寝の気分も味わえつつ、すぐそこにお母さんも姉妹もいるという安心感も味わえる、オイシイスペース。

なんかこの前も長女・いちこに譲っていたし、最近では『どちらかというと、次女・によがよく寝てるのを見る』という程度。

によが「今日もここで寝たい」という気持ちもわかるし、

いちこが「たまにはここで寝たい」という気持ちもわかる。

最初は「話し合いで決めよう!」と声かけてたのですが、ラチがあかず。
なんかめんどくさくなってきたので、

ちま母「じゃあ、『今日寝る人』と『明日・明後日寝る人』でどっちにするか決めるのはどう?」

すぐ(今日)寝れる人より、一晩待てる人の方がちょっと有利になるこの方法。
『なんてマシュマロ』
わたし的には会心の出来でした。

すると、

いちこ・によ『明日・あさってがいい!』

と、またケンカに・・・。

(一晩待ってでも、回数が多い方が得!と二人とも判断したようです。なんてマシュマロ〜(;´д`))

次女・によから「じゃんけんで決めよう」と提案があり、

一応 によには
ちま母「じゃんけんで決めるのは悪くはないと思うけど、負けた時にガマンすることになるよ?」
とシステムを念押し。

によも「それでいい」というので、勝負をすることに。

いちこ・によ『じゃーんけーんぽーん!!」

いちこの勝ち。
によの負け。

によ「ウワーーーーン!!」と泣く、によ。

私『やっぱり!!』

ここで主人と連絡がつきました。

シナリオここまで。
(ちなみにノンフィクションですから・・・orz)

・・・

ちま母「これこれ、こういうことがあって」
と、これまでの経緯を説明。

主人「は??全然ダメ」

手痛い一言。

主人が話す内容をかいつまむと、こんな感じでした。

次女・によが一人で寝ると言い出したのは、『誰かの影響』とか『誰かに言いつけられたから』とか『誰かの近くに居たくないから』とかではなく、
自分から出てきた自発的動機でひとり寝を始めた。

これは賞賛すべきである。

その寝ている布団は、「次女・によのもの」なのだから、『によが貸していちこが寝るのは良し』だけど、『当番制で寝る』というのは全くおかしなことである。

いちこがひとり寝をしたいなら、スペースがないならともかく、布団をしくスペースは(片付ければ、・・・!)あるのだから、
新たに布団を敷いて、ひとり寝をさせるべき。

・・・とのこと。

んまあ、そう言われればそうかもしれないけど・・・となんとなくモヤモヤ。
『おもちゃは交互に遊ぶのに、布団はによのもの!?』
と。

すると、疑問を察したのか、
主人「によは、誰に言われたのでもなく、自発的に自立をした。
君がしたのは、それを尊重しないということ。自立を妨げる行為だよ。」

と主人から解説が飛びます。

私が主人から解説を受けている間にによが作ったのは、『今後の予定表』。

自分の布団なのに、お姉ちゃんが多く寝ることになったため、面白くない。
でも、勝負で負けたのだから、約束は守らなきゃ。
でも、面白くない。

そんなモヤモヤ、イライラ、ムカムカする自分の感情をなだめるためにによが作ったのが『今後の予定表』でした。

先ほどの勝負で決まってしまった今日から明後日までのものを含む、19日分。

という順番。
(意外と長女・いちこの番が多い)

・・・

電話の最後の方の会話。

主人「君が最初に子どもに説明したことと、今の話は随分方向性が違う。
自分で説明ができる?
それとも俺が(電話を)代わろうか?」

(意外と過保護w)

私「いや、大丈夫。
お父さんの部屋でよく考えたことにするよ。」

主人のアドバイスを元に回答

解答例

私「お母さん、お父さんの部屋でよく考えたんだけど・・・。
この布団は次女・によがひとり寝をするために始めたことです。
なので、この布団は次女・によのものです。
長女・いちこがこの布団を使いたい時は、次女・によに許可をもらってください。」

いちこ「えっ!だって!(さっき勝ってゲットしたのに!?)
によばかりずるい!」

私「いちこはこの布団で寝たいの?それともひとり寝がしたいの?」

いちこ「ひとり寝がしたい。」

私「じゃあこの場所じゃなくてもいいの?」

いちこ「この場所じゃなくてもいい。」

私「それなら、ひとり寝をしたいと言う君の意思は尊重したい。
今度、ひとり寝用の布団を買いに行こう!」

いちこ「やった!」

によ「ええっ!?お姉ちゃんばかりずるい!」

私「によにも布団をかうよ!
ただし、『マットレスを新しくする』か、マットレスを買わない代わりに違うもの、例えば『飾り付け』などにお金を使ってもいい。」

主人より、
『後発隊が有利になりがちなので、ちゃんと先発隊の次女・によの方が有利になるようにとりはからうように!』
と言われていました。
『今まで誰もしなかったことを始める、と言うのは素晴らしいこと』

と。

によ「やった!」

私「しかし、今日はまだ長女・いちこの布団はないので、お母さんと一緒に寝てもらうよ!」

いちこ「わかった!」

・・・と、事態は収束。

主人も最新の映画を見て、
「面白かった。お前も見に行くといいよ」
とホクホクして帰ってきました。
(自由人w)

布団を買いに・・・

週末、そろばん塾の帰りにちょうどいい空き時間ができたので、みんなで子ども用品屋さんに行きました。

次女・によにマットレスか同額程度の他の飾り付け(カバーや掛け布団、枕など)

長女・いちこにはマットレスを。

次女が今まで使っていたマットレスは西◯屋の「ないよりマシ」レベルのクオリティのものだったため、
マットレスをふわふわした温かそうなものに替えては?と提案したものの、

次女・によは、『キキララの掛け布団』をチョイス。

キャラ物に抵抗はありましたが、売り場の中でダントツの質の良さだったため、「によが選んだものだし」と購入。

キャラ物ということで主人からのジャッジが気になりましたが、
「クオリティがいい!」「お前の娘はお目が高い!」

で押し通せると判断したw

長女いちこは子ども用のお昼寝布団を欲しがったが、なんと子ども用のお昼寝布団と身長が同じ(120cm)だったため、諦めてもらいました。
それでも本人は「丸まって寝れば寝れる!」とアピールしていましたが、
「布団はのびのび寝て欲しい!」と親側の希望を伝えたら、理解してもらえました。

今までみんなで使っていたシングル布団2枚のうち1枚を「長女・いちこ用」とし、ひとり寝をすることに。

お店を子ども用品店から大人の用品店に変え、シングルの敷きパッドを主人とお買い物。
「エルサ色〜♪」とブルーのパッドを買ってきました。

結果、長女・いちこも次女・によもお気に入りの布団でひとり寝をすることになりました。

あれから2ヶ月ほど経ちましたが、その後、誰がどこの布団で寝るか!?という争いは起きていません。

自立は子どものペースで『いきなり』やってくる!

睡眠は子どもの発育に欠かせない時間です。
お気に入りの布団に包まれて、のびのびと寝る。

昼の疲れを癒し、その日の初体験の消化をし、体を作る。
大切な時間だと思います。

そういえば、私たちが目標としている『自学自習』の最終目的は『自立』でした。
しかし、自立というのは「自立しなさい!」と強制されるような形で親のペースでするものではないのですね。
(場合によってはそういう局面もあるかもしれませんが)

私は、『自ら自立しようとした』次女・によの可能性を狭める行為をしてしまいました。

それでも「ケンカをしない」「争わない」ことを優先すると、
私と同じように『みんな仲良く、をさせたいために、個人の権利を奪ってしまう』という対応をするお父さん・お母さんも多いのではないか?と思います。

子どもは自分のペースで自立をしていくのですね。

それがいつかは誰にもわからないし、しかも突然なので、
そのタイミングを逃さないように育てて行きたいと思います。

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